こんにちは。
新米診断士のサムです。
今回ご訪問したお宅のサイディングボードはかなり劣化が進んでおりました。
場所はベランダ部分でしたが、南側なので強い紫外線を長期間浴び続けたせいで、ボードのつなぎ目(目地)の部分が
完全に割れて、奥のボンドブレーカー(青いテープのようなもの)も見えてきてしまうくらいの劣化です。
ボンドブレーカーも見えてきてしまうくらいの劣化

少しのヒビでも水が浸入する恐れがあるのに、ここまで大きな割れ(すき間)だと、完全に水が浸入しているかと思われます。
その証拠に、ボードが水を吸ったり乾いたりをくり返すことで起きやすい、ボードの反りも確認でき、その反りのせいで
ボードに打ちつけてある釘の部分からボードに亀裂まで入ってしまっていました。

詳細な調査が必要だと思いますが、現状ではひび割れをコーキング(接着剤)で修繕した後に塗装をしなおせば直る可能性はあります.
ただ手遅れになるとサイディング自体の交換が必要になってしまうので、とにかく至急の手当てが必要だとご提案いたします。

それから余談ですが、文中にでてきた「ボンドブレーカー」とは、壁のボードとボードを両端だけで接着させ、奥の目地材には
くっつけないようにするために貼られたテープのようなものです。
ボードの端と端をシーリング(目地のゴム状のもの)で2面接着することにより、地震などで揺れても、シーリングが切れにくく強度が増します。
逆に奥の目地材にまでくっつけてしまう3面接着では、シーリングが切れやすいので施工には注意が必要とのことです。
以上、忘年会の「食べ放題」が安すぎて日本のデフレが心配になった、、、サムでした。